ノロウイルスに関するデータ

近年、その名を聞くことも多いノロウイルス。こちらの記事を読んでいる方の中には、既に感染を経験している方がいらっしゃるかも知れません。最近では平成18年と平成24年の大流行が有名であり、記憶に新しいです。そんなノロウイルスですが、全国ではどのように被害件数が推移しているのでしょうか。厚生労働省では、ノロウイルスによる食中毒と感染症の発生件数を毎年調査しています。その調査結果を簡単にご紹介いたします。
まず、ノロウイルスによる食中毒の発生状況です。発生件数は、少ない年では300件弱、多い年では500件に迫ります。患者数では1万人以下の年もありますが、最も被害が多かった平成18年では27,616人もの人たちが被害に遭っています。しかし幸いな事に、死者は発生していません。次に、ノロウイルスによる感染症の発生件数です。こちらは100万件が平均となっており、平成22年と平成24年では120万件を超えています。ノロウイルスの症状は重くなることは少なく、感染しても発症しないケースもあります。しかし抵抗力が弱っている方の場合命を落とすこともあり、その死亡数が2,000人を超える年も珍しくありません。
ノロウイルスは冬季を中心に流行するウイルスです。今の時期はまだ被害も少ないですが、今後徐々に増えていくことでしょう。ノロウイルスはほんの10個程度侵入を許しただけでも発症するほど感染力が強いですので、ノロウイルスの消毒はこれからの時期に必須です。しかしノロウイルスは当然人の目には見えないため、本当に消毒できているのかわかりません。心配な方は、ノロウイルスの消毒を業者に依頼するべきでしょう。