ノロウイルスは梅雨に繁殖しやすい?ノロウイルスの症状と予防法
ノロウイルスは冬にしか感染しないと思っている方も多いようですが、感染した例は1年間つうじてあるようです。ノロウイルスとは食中毒の1つで、食品によって感染してしまうケースが多くみられます。
梅雨や夏場にバーベキューを楽しむ方多いかと思います。しかし、バーベキューなど屋外で生の食材を取り扱う場合には特に注意が必要となります。この記事では、ノロウイルスなど食中毒に梅雨なりやすい理由などを詳しくご紹介します。そして、ノロウイルスなど食中毒に感染しないための予防法などをご紹介していきます。
ノロウイルスが梅雨に繁殖しやすいって本当?
主にノロウイルスは冬にピークを迎えます。しかし、ノロウイルスは食中毒の1つであり、梅雨にも感染する可能性がある食中毒があるので注意しなければなりません。ここでは、食中毒として梅雨に被害を受けやすい食べ物についてご紹介します。
梅雨に食中毒が繁殖しやすいと言われる理由
食中毒には3つの種類があります。
その中でも、梅雨に食中毒になりやすいのが「細菌性の食中毒」です。細菌は、温度や湿度などが心地いい状態になると食べ物の中で繁殖していきます。特に水分が多く気温が高い梅雨は、細菌にとって繁殖しやすい絶好の時期だといえるでしょう。
そのため、菌の感染や細菌が疑われる食品を取り扱う際には注意することが大切なのです。
梅雨に食中毒になりやすい食べ物
梅雨にノロウイルスなどのウイルス性食中毒になりやすい食べ物についてご紹介します。
【鶏肉や肉類の半生のもの】
多少半生でも食べてしまいがちな鶏肉や肉類、レバーや内臓などの生食で食べるときに感染しやすいのが、カンピロバクターという菌です。
カンピロバクターは、空気に触れさせると死滅しますが、10℃以下の場合は生き続けると言われています。そのため、カンピロバクターの対象となる食品を使う際は、きちんと過熱することが重要となります。カンピロバクターによって感染すると、頭痛や腹痛・下痢などの症状が2日~5日ほど出てしまいます。
【おにぎりや弁当、お菓子など】
おにぎりや弁当やお菓子に含まれるブドウ球菌。ブドウ菌は人の手などに潜伏している菌であり、そのままでは特に影響はありません。しかし、菌が増殖することで発症することがあるので、素手でつくった食品には注意が必要です。
ブドウ菌は、熱や乾燥に強く繁殖しやすいので、夏場など常温で弁当を保管しておくと危険です。感染すると30分~6時間にわたって、おう吐や悪心など襲われるため精神面でもつらいでしょう。
そのため、弁当などを作るときには手袋を着用することを心がけましょう。特に、手に傷を負っていると、普段よりもブドウ菌が多くいる可能性があるので注意が必要です。
【魚類や肉類などのタンパク食品】
魚や肉類などが保菌していることが多いウェルシュ菌は、空気のないところを好むので大量の食材を使って調理する際に発生しやすいです。6時間~18時間にわたって、吐き気や腹痛・下痢に襲われます。
夏に家族や友人・恋人とバーベキューを楽しむ方も多いのではないでしょうか。上記のものを用意する際は、火をきちんと通してから食べるようにしましょう。
ノロウイルスってどんなもの?
ノロウイルスについて詳しく解説していきます。
ノロウイルスにかかる原因
ノロウイルスとは、食中毒の1つであり、ウイルスが人の手や食品に付着することによってノロウイルスにかかってしまう可能性があるのです。通常ウイルスが人の手や食品に付着するだけでは、感染しません。しかし、それが体内に入ることで感染する可能性があるので注意が必要なのです。
細菌やウイルスは目には見えない小さなものです。そのため、人々は知らない間に接触しているのです。また、食品を調理するキッチンにも汚れ残りなどによって細菌やウイルスが発生しているのです。
そして、その調理器具に付着している菌やウイルスが、食品へと繁殖し口に運ぶことで感染してしまう危険性があるのです。また、排出する汚物によっても感染してしまう可能性があるといわれています。トイレも菌やウイルスの発生源になってしまうのです。
どんな症状がでるの?
ではノロウイルスにかかってしまうと、どんな症状が出るのでしょうか。下記にその症状をご紹介します。
このように、一般的にさまざまな症状が多くみられます。人によって症状や被害をうける時間は異なりますが、どの症状も大変苦しいものでしょう。
ノロウイルスは季節関係なく発生する!
感染者の多いピークとしては冬場ですが、梅雨など夏にもノロウイルスにかかってしまう可能性はあるのです。また、夏場にバーベキューを楽しむ方も多いのではないでしょうか。その際には、ノロウイルス以外にも食中毒の原因となる菌が繁殖する可能性があるので、注意しましょう。
特に、食材には十分に火を通したり、素手で調理したりしないことなどの対策が重要となります。
ノロウイルスにかかりやすい場所
ノロウイルスなど食中毒に梅雨時期かかってしまう危険性のある場所を紹介します。
・学校や会社、飲食店
学校や会社の食堂などで食事をしている方もいるのではないでしょうか。食堂の食べ物によってノロウイルスにかかってしまうケースがあります。もちろん、安全に取り扱っているのですが、ノロウイルスが発生する可能性は0%と完全には言い切れないのです。飲食店も同様です。
・ご家庭
キッチンにて菌やウイルスを発生・繁殖してしまうことが多いです。菌やウイルスは水回りを好むこともあり、調理器具などの汚れ残りに発生していきます。調理器具を使う際に食材に付着することで感染してしまいます。
外食をする際は、できるだけ生ものなど火を通さないものや、火を十分通さなくては危険なものはオーダーしないようにすると感染の可能性を軽減できるのではないでしょうか。
細菌やウイルスが棲みつきやすい場所
上記でも紹介したように、細菌やウイルスはキッチンに棲みついていることが多いです。水回りは繁殖しやすく細菌やウイルスに好まれやすい場所なので、日頃から清潔に保っておくことが大切でしょう。
また、使った調理器具は必ずきれいに洗い流しましょう。また、キッチンの汚れが気になったら掃除するなどと、菌やウイルスを発生しない・繁殖させないようにするのが大切なのです。
ノロウイルスの予防法!
ノロウイルスなどウイルスや菌による食中毒に梅雨時期にならないように、日頃から予防をしましょう。予防をしておくことで感染する可能性を軽減することができます。
食べ物は低温で保管して過熱しよう
ノロウイルスに感染するきっかけに多くみられるのが、食べ物です。菌やウイルスが発生してしまわないように、低温で保管しましょう。また、調理する際はしっかりと過熱してください。特に生ものや海鮮類には注意が必要です。
調理器具はきちんと洗浄と消毒をする
菌やウイルスが繁殖しやすく棲みついてしまうキッチンは、定期的にお手入れをしましょう。調理する際に使った調理器具は、十分に洗浄し消毒してください。洗い残しなどの汚れが菌やウイルスの発生原因になります。洗い流した後さらに塩素系漂白剤や熱湯につけるなどと消毒をしてあげるといいかもしれません。
時間が経っている食べ物は処分
食べ物が残ってしまい、後日食べようと保管しておく方も多いのではないでしょうか。しかし、時間がたっている食品は菌やウイルスが発生しやすくなってしまいます。保管する際は、清潔な容器に保存し十分に加熱してから食べてください。また、少しでも異臭がして怪しいと感じたら処分するといいでしょう。
手洗いうがいをする
こまめに手洗いうがいをしましょう。幼いころによく「手洗いうがいをしなさい」といわれてきた方も多いでしょう。手洗いうがいはとても大切なことなのです。菌やウイルスは目には見えませんがさまざまな場所に存在しています。
外出先などで付着した菌やウイルスを繁殖させないためには、石けんをつけて手洗いうがいをすることが最も有効なのです。特に、使うことの多い指先を念入りに洗ってあげましょう。
身のまわりのものを清潔に
手にとることの多いものや身の回りのものは、清潔にしておきましょう。触ることの多いものに菌やウイルスが付着していると接触してしまいます。気になったときや定期的に除菌シートなどで、ふき取ってあげるといいかもしれません。触れることの多い携帯や、多くの人が触るドアノブや家具などをきれいにしておくとよいでしょう。
日頃から身の回りのものを清潔に保っておくと、ノロウイルスなどの感染を防げるのではないでしょうか。
ノロウイルスにかかった時に気を配ること
では、もしノロウイルスにかかってしまった際にどんなことに気を付ければいいのかをご紹介します。正しい対応をできるようにしておきましょう。
・水分をとる
ノロウイルスに感染してしまうと、下痢や嘔吐によって水分が失われてしまいます。水分が失われていき食中毒の症状とさらに脱水症状も起こしてしまう危険性があるのです。こまめに水分を摂取するようにしましょう。
・下痢などの薬は飲まない
下痢を抑えるための薬を飲まないようにしましょう。ノロウイルスは、時間とともに自然治癒するものです。下痢を抑えるための薬を飲むことで、腸の働きを抑えてしまうので回復を遅らせてしまう可能性があります。
・トイレを流すときは蓋をする
排出する汚物によって菌やウイルスが繁殖してしまう可能性もあるのです。汚物には多くの菌が付着しているといわれています。トイレの水を流す際に水が飛び散ってしまい繁殖してしまうことがあるのです。水を流すときは、蓋をして流すようにするといいのではないでしょうか。
・汚物の処理はすばやく適切に
吐いてしまった際の処理は、できるだけ早く処理しましょう。放っておくと菌やウイルスは繁殖していってしまいます。すばやく汚れが残ってしまわないように適切に処理することが大切です。
まとめ
ノロウイルスなどのウイルスによる食中毒や菌による食中毒は季節問わずなる可能性があります。特に、菌やウイルスは食べ物を通して感染するケースが多くみられるので、食品を取り扱う際や口にする際は注意しましょう。
清潔なキッチンできちんと火を通すなど正しい調理方法で行うと防げるのではないでしょうか。また、日頃から予防しておくことで、ノロウイルスに感染する可能性を軽減させることができます。ノロウイルスに感染してしまうとさまざまな症状に襲われてしまい体に負担がかかってしまうので感染しないように注意しましょう。
メディア情報
日本経済新聞2020/2/25 掲載
朝日新聞デジタル2019/7/23 掲載
日刊工業新聞2019/7/5 掲載
KBC九州朝日放送2019/5/21 放送
FOR YOU
テレビ朝日2019/5/7 放送
ワイドスクランブル
日経産業新聞2019/3/26 掲載
「困りごと解決-140種対応「アマゾン」目指す、個人同士の基盤作りも」
読売テレビ2018/9/19 放送
かんさい情報ネットten.
BSジャパン2018/8/16 放送
日経プラス10
テレビ番組や新聞に当社事業やサービスについて取り上げられました。