ノロウイルスの出勤制限|飲食店スタッフや学生はいつまで休むべき?
ノロウイルスという言葉を聞いたことはありますか?ノロウイルスは感染力が非常に高く、簡単に人から人へ感染してしまう危険性をもっています。
そんなノロウイルスに飲食店スタッフが感染してしまった場合、出勤に制限をかけられてしまうのでしょうか。感染力が高いのなら、何日間か出勤を停止させられてもおかしくはないですよね。
ここでは、ノロウイルスに感染した場合の出勤の制限のほか、症状や感染のリスク、予防方法についてもご説明いたします。もしノロウイルスに感染してしまったら、周りに感染を広げないよう注意しましょう。
目次
ノロウイルスの感染経路とおもな症状
みなさんは、ノロウイルスについてどれだけの知識がありますか?ノロウイルスとは、人の腸管内で繁殖するウイルスであり、胃腸炎を引き起こしてしまう原因になります。非常に高い感染力をもっているため、集団感染をしやすく大変危険です。ノロウイルスの人が出勤した場合は、周りにばらまいてしまう可能性がありますので、注意しましょう。
ノロウイルスは、経口感染と呼ばれる飲食物を介した感染がほとんどです。いくつか考えられる感染経路をご説明いたします。
・ノロウイルスをもった患者の嘔吐物やふん便を触った手から、二次感染をする場合
・家の中や、交通機関などで感染者のくしゃみなどから飛沫感染をしてしまう場合
・飲食店で働く人が感染した状態で、汚染した商品を口にした場合
・感染している二枚貝を加熱が不十分な状態で口にした場合
ノロウイルスは、感染してから発症するまで、24~48時間かかるといわれています。症状としては、腹痛や吐き気、下痢などが多く、発熱がある場合もあります。このような症状は1~2日ほどで治ることが多く、後遺症もありません。感染したとしても、症状が現れなかったり、風邪に似たような症状になったりする場合もあります。
症状消失5日でもノロウイルスを感染させるおそれがある
もしノロウイルスを発症してしまった場合、ほかの人にウイルスを感染させてしまう期間はどれくらいなのでしょうか。完治したら、おのずとほかの人に感染させてしまうおそれがなくなると考える方も多いかと思います。しかし、ノロウイルスは症状が治まった後でも、48時間は感染力があるといわれています。乳児の場合はさらに長くなり、5日間は感染力のあるノロウイルスを保菌していることがあります。
人に感染させてしまうケースは、実は潜伏期間にも起こります。自分が感染してしまっていることに気付かず、ほかの人にうつしてしまっていることがあるのです。
学生はノロウイルスでは出席停止にならない?
ノロウイルスに学生が感染してしまった場合、学校に行くと他の人にうつす可能性がありますので、出席して大丈夫か心配になりますよね。
ノロウイルスにかかった場合、通っている学校を休む必要があり、欠席扱いになります。登校の目安としては、下痢や嘔吐の症状がなくなれば、登校可能となります。しかし、学校で大流行してしまった場合は、学校長の判断により、出席停止となります。出席停止は、欠席扱いにならず、強制的に学校を休まなければいけません。
ノロウイルスに飲食店スタッフが感染した場合は?
ノロウイルスに飲食店スタッフが感染したら、出勤はどうなるのでしょうか?法律的には、社会人の出勤日数は決められておりません。
しかし、厚生労働省の「大量調理施設衛生管理マニュアル」には、「検便の検査をしてノロウイルスをもっていないと確認がされるまでは、食品に触る作業は控えるのが望ましい」と書いてあります。
ホールスタッフについては法的な決まりはありませんが、食品を触ることがあるスタッフは、検便検査で問題がないとでるまでは、出勤を控えるなどの対応をした方がいいかもしれません。
役立てたいノロウイルス対処の基本
なるべくノロウイルスで出勤できなくならないように、日頃から予防をしましょう。常に気を付けていれば、感染する可能性もぐっと減ります。ノロウイルスが流行している時期以外にも、習慣づけてしまいましょう。
また、すでに感染してしまった場合、他の人へ感染しないよう気を付けましょう。家の方が嘔吐をしてしまったときなどは、きちんと消毒をおこなってください。
・ノロウイルス予防法
絶対にかかりたくないノロウイルス、予防策にはどのようなものがあるのでしょうか。ノロウイルスの特徴を考えた予防策二つをお教えします。
加熱をする
ウイルスは、熱に弱いといわれています。ノロウイルスに感染しているかもしれない生ものの二枚貝などは、85℃~90℃で90秒以上加熱すると、ウイルスの活性化を阻止することができます。その際に、生ものをまな板の上に置くことがありましたら、必ずまな板と包丁の洗浄と熱湯消毒をしましょう。
手洗い
手にはばい菌が多く、ノロウイルスも付着しやすいです。「家に帰ってきたら手を洗う」「ご飯を作る前は手を洗う」を習慣づけましょう。とくに、ノロウイルスに飲食店スタッフが感染すると、大規模な食中毒を引き起こすおそれがあるので徹底しておこなってください。
洗った後は、みんなが使うタオルではなく、使い捨てのできるペーパータオルなどをオススメします。もし、誰かが嘔吐してしまった場合は、感染するおそれが高くなりますので、念入りに手を洗いましょう。
・掃除はノロウイルスに特化した方法で!
ノロウイルスは、小腸で増殖をします。感染した方が嘔吐をした場合、その嘔吐物と一緒にウイルスが排出されてしまいます。よって、感染者の嘔吐物やふん便には、ノロウイルスが含まれており、手に触れてしまうと感染してしまいます。
ウイルスは、アルコールやエタノールでは消毒しきれません。もし衣服に嘔吐物が付着した場合は、衣服をビニールに入れ、感染源を閉じ込めましょう。そのあとに、85℃で1分以上熱して、他の衣服とは別で洗濯をしましょう。基本的にノロウイルスは熱に弱いので、調理器具なども熱湯消毒をすることで、ウイルスの活性化を抑えることができます。
また、空気が乾燥していると、ノロウイルスは38日以上生存してしまいます。カーペットなどに付着し続けることもありますので、直接嘔吐物などに触れていなくても、感染してしまうおそれがありますので注意が必要です。
・いち早く確実に消毒するには専門業者の力が必要
「ノロウイルスに飲食店スタッフが感染した」など、広範囲で感染の可能性がある場合は、どこまで消毒をおこなえばいいのか分かりませんよね。当然本人には出勤させないようにしなければいけませんが、キッチンなどあらゆる場所を消毒しなければいけません。
面倒くさいからといって放置してしまいますと、集団食中毒を起こし、大変なことになってしまうかもしれません。そんな状況になる前に、専門業者の力を借りましょう。
依頼をすれば、すみずみまでウイルスが付着していることが考えられる範囲を消毒してくれ、安心にもつながります。「もしかしたら感染が広がってしまうのでは……」と何日も不安に思うくらいでしたら、ささっと消毒を終わらせてくれる業者にお願いをしましょう。
まとめ
ノロウイルスは、主に食品を通じて感染することが分かりました。また、症状としては、下痢や嘔吐などがあり、1~2日ほどで治るといわれています。しかし、まだ症状があらわれていない潜伏期間や、症状が治まった後の48時間は感染させる力をもっている可能性があります。気づかない間にほかの人へ感染させていたなんてことにならないよう、普段から手洗いを徹底しましょう。
また、ノロウイルスに飲食店スタッフが感染した場合は、出勤を控えてもらうと同時に、キッチンなどの消毒をおこなう必要があります。どの範囲を消毒したらいいのか分からず、不安に感じるようでしたら、専門業者に依頼をしましょう。プロに任せることで、感染の可能性がある範囲を徹底的に消毒してくれますので安心です。
メディア情報
日本経済新聞2020/2/25 掲載
朝日新聞デジタル2019/7/23 掲載
日刊工業新聞2019/7/5 掲載
KBC九州朝日放送2019/5/21 放送
FOR YOU
テレビ朝日2019/5/7 放送
ワイドスクランブル
日経産業新聞2019/3/26 掲載
「困りごと解決-140種対応「アマゾン」目指す、個人同士の基盤作りも」
読売テレビ2018/9/19 放送
かんさい情報ネットten.
BSジャパン2018/8/16 放送
日経プラス10
テレビ番組や新聞に当社事業やサービスについて取り上げられました。